• 鹿児島発 コロナに負けない!
  • 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や経済に暗い影を落としています。一方で、先が見えない不安の中、この逆境に立ち向かう人たちがいます。このシリーズでは、新型コロナに負けまいと頑張っている人や企業などを紹介します。

医療従事者に感謝を 高校生の取り組み

医療従事者を応援する取り組みに挑戦した鹿児島市の私立高校の部活動をご紹介します。

鹿児島市の鹿児島情報高校です。新型コロナウイルスの影響で先月20日から今月10日まで3週間休校しました。この間、生徒たちはある挑戦をしました。

(岩崎キャスター)「休校となっている吹奏楽部の部室には生徒は誰もいません。ただ、耳を澄ますと音楽が聞こえてきます。今、生徒たちの思いを1つにする作業が行われているんです。」


吹奏楽部の生徒たちが演奏する動画。自宅で撮影しています。部員68人から送られてきた演奏動画を1つにまとめるのが吹奏楽部顧問の原田幸典さんです。

吹奏楽部員全員で演奏する星野源さんの曲「うちで踊ろう」。

新型コロナウイルスの影響で休校となる中で何かできることはないかと考えた生徒たちは、医療従事者を応援するため「リモート合奏」にチャレンジしました。

(毛井姫華キャプテン)「部活ができないのは悔しいが、思っていたよりも反響があってすごく嬉しくて私たちのモチベーションにもつながっている。」

映像は動画投稿サイト「YouTube」にアップされ、これまでのおよそ2週間で1万2000回余り視聴されています。

(原田教諭)「人の心を揺らすものが音楽と話をしているので、音楽の本質が生徒に伝わったのでは。」

現在は2作目を制作中です。選んだ楽曲はZARDの「負けないで」。
近日中に「YouTube」で公開するため、急ピッチで編集中です。


3Dプリンタで作られている赤い物体。
手を直接触れずに扉を開けられるドアオープナーです。

新型コロナウイルスの感染リスクを減らそうと、日頃、部活でロボット製作などを行うメカトロ部が作りました。

(坂口巧樹部長)「医療従事者に応援みたいな形で何か贈れないかと思った。」

先月20日に休校してから、生徒たちはSNSで意見を出し合い設計図を作成。プラスチック製で大きさはおよそ10センチ。手で直接触れるエレベーターのボタンや階段の手すりでも使えるように設計されています。

これまでに作ったドアオープナーはおよそ120個。
今後、医療機関などに寄付するということです。