• 鹿児島発 コロナに負けない!
  • 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や経済に暗い影を落としています。一方で、先が見えない不安の中、この逆境に立ち向かう人たちがいます。このシリーズでは、新型コロナに負けまいと頑張っている人や企業などを紹介します。

スポーツマスクを子どもたちに

伸縮性に富んだ生地、顔にフィットするデザイン。スポーツウエアメーカーの「アイズ・カンパニー」が販売するスポーツマスクです。
今月17日、奄美市が本社の「アイズ・カンパニー」が、マスクの販売を開始すると発表しました。

(園田明会長)「スポーツウェアを作っていく中で、必要な機材と経験がマスク作りに生かせる」

バスケットボールのユニフォームブランド「バイオレーラ」を製造・販売するアイズ・カンパニーは、自社のタイ工場を24時間稼働させ、1日およそ4千枚のマスクを製造を始めています。

20枚入り1万6000円のマスクは、インターネットで注文を受け付けており、収益の一部は、子どもたちへのマスクの無償提供にあてるとしています。


アイズ・カンパニーの園田明会長は、きのう龍郷町の子どもたちに龍郷町の紋章と大島紬伝統の龍郷柄のマークが入ったおよそ700枚のマスクを寄贈しました。

(龍郷町 竹田泰典町長)「園田さんも島の人だなあとものすごく感動しているところです。皆さんの思いを守ってもらえるように子どもたちにも話していきたいと思っています」


園田会長は、これからまず奄美群島内のすべての中学生までの子どもたちと教育関係者およそ1万2000人にマスクを提供する計画です。

(園田明会長)「これから先の地域を守っていく、日本を守っていく、未来を築いていく子どもたちに対して何を残してやれるのか、今できることはっていうところだと思っているんですけど」

園田会長は、来月中で奄美群島の子どもたちへの提供を終え、続けて県本土、全国への子どもたちにもマスクを届けたいと話します。


寄付を持続的に行うため、アイズ・カンパニーでは、企業ロゴやメッセージの入ったマスクの注文を受け付ける「マスクでスマイルプロジェクト」を立ち上げました。

(園田会長)「企業名を入れたマスクを製作していただいて、その収益の一部を、さらに世の中の子どもたちにスポーツマスクを広める活動を一緒に取り組んでいただけるよう、声掛けをさせていただけたら」

新型コロナウイルスの感染拡大で全国的に品不足が続くマスク。企業や個人の賛同を得ながら、子どもたちの未来を守りたい。アイズ・カンパニーの挑戦は続きます。