外食産業を救え!曽於市官民連携の取り組み
曽於市の商工会。きょう午後、続々と集まってきたのは…市内で飲食店を営む人たちです。
新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が減り、打撃を受けている曽於市の飲食店。
どうにか状況を打開できないかと、地元の商工会、そして、市も立ち上がりました。
今回打ち出したのは、人との接触を極力減らせる「ドライブスルー」。各飲食店のメニューを持ち帰るシステムです。
イベントの開催場所の提供、設営などは、市が全面協力。官民連携の県内初の取り組みです。
購入までの流れです。会場に、参加店がブースを設けます。
客は車で会場に入り、すべての店のメニューを確認。それから、車に乗ったままお目当ての店の前まで進み購入します。
あすの開催に向けて、きょうは説明会がありました。
参加する飲食店の一つ、曽於市で5年前から営業するレストラン「Rana(ラーナ)」です。
新型コロナウイルスの感染拡大とともに客足が減り、やむなく営業時間を短縮しました。
(Rana 本田勝也店長)「4割弱ぐらいはお客さんの流れが減っているという印象。去年は団体のご予約が色々あったが、今年はコロナの影響で皆さん、自粛されているようで…」
来店客に少しでも安心してもらおうと、従業員のマスク着用や個室の利用を促すなど対策を講じていますが厳しい状況が続いています。
そんな中で開催が決まった今回のドライブスルー。
(本田店長)「こんな機会を与えてもらい感謝している。当店の料理を手軽に、身近に、召し上がっていただければと思い厳選してメニューを選んだので」
本田さんが出品する料理は5種類。鶏もものチーズ焼きを取り入れた「洋食3点盛り(税込500円)」や、こだわりの生地を用いた「ほうれん草とベーコンのキッシュ(税込500円)」など、腕によりをかけたメニューです。
(杉本涼記者)「それではチリビーンズ頂いてみたいと思います。いただきます。ミンチと豆の異なる食感を楽しむことができ、ピリッとした辛さもあって、とても美味しいです!」
新型コロナの収束が見通せず不安な日々が続きますが、本田さんは、今やれることをやろうと意気込みます。
(本田店長)「やってみないと分からないので、とりあえずやれるだけのことをやろうと思います。」
曽於市内の飲食店が出店する「ドライブスルーinSOO市」は、あすから月、水、金の週に3回、午後3時から午後6時半まで、旧末吉駅そばの駐車場で開かれます。
新型コロナウイルスが収束するまで行うということで、第1回のあすは7店舗が出店する予定です。