甑島 トシドン
大みそかの晩、下甑町手打にある教員住宅を仮面の来訪神・トシドンが訪れました。出迎えたのは、堀口勘太郎くん、7歳。普段は島の外で暮らしていますが、地元・海陽中学校の教員5年目を迎えた父・豊さんの願いから今回初めて、トシドンを体験することになりました。
トシドンは、普段は島にいない勘太郎くんのことも天上界から見守っていて、食事の際に洋服で手を拭くことなど知っていました。勘太郎くんは島の言葉が分からず、父親の豊さんの通訳を介してでしたが、1年の行いを戒められ、神妙な表情で聞き入っていました。しかし、トシドンは最後は、勘太郎くんの良い所をほめ、健やかに育つよう大きな餅をくれて去っていきました。
撮影は、甑島のふるさと特派員・蔵野量夫さんでした。