サクラ植樹に込めた思い 南九州市

南九州市川辺町の大久保集落では、集落の出身者にふるさととの絆をつなぎ続けてもらおうと、サクラを植える取り組みを10年前から行っています。

これまでに集落の出身者45人から70本のサクラが贈られ、住民の空き地を借りて植えてきました。今年は関係者らおよそ20人が植樹に参加しました。

鹿児島市から参加した松木田美智子さん(67)です。去年4月と5月に大久保集落出身の夫・進さんと義理の母・ハル子さんを相次いで亡くしました。夫のふるさとと桜を通してつながり続けたいと、2人への思いを込めて植えました。

(松木田美智子さん)「記念樹じゃないけど、思いを込めて。これを機会に大久保の集落の人たちと交わりながら(サクラを)育てていこうかなと思っています」

(大久保ふるさとの桜事務局 東篤さん)「きょう植えたサクラについても、春は大久保のサクラということになっていけば素晴らしいなと、私たち自身が元気になっていくのではと思っている」

事務局では今後も取り組みを続けていくということです。

撮影は、ふるさと特派員の安田伸一郎さんでした。