慶応４年４月１１日　江戸城　開城

きょうは慶応４（１８６８）年４月１１日です。徳川幕府の本拠地だった江戸城が新政府軍に開城されました。

新政府の東海道鎮撫総督・橋本実梁、参謀で薩摩の海江田信義、長州の木梨精一郎らはきょう薩摩・長州・尾張など７藩の藩兵を率い、江戸城へ入城しました。

当初、新政府は江戸城の総攻撃を予定していましたが、和平条件として
・慶喜の水戸謹慎
・江戸城の明け渡し
・兵器の引渡し
などを提示。
旧幕府側は、この条件に同意し、きょう江戸城を明け渡しました。これに先立ち、前将軍・徳川慶喜は上野の寛永寺を出て水戸へ立ちました。顔色は憔悴し、黒木綿の羽織という質素ないでたちで、家臣は、思わず声をあげて泣いたということです。

一方、旧幕府側には徹底抗戦を主張する者もいて、歩兵奉行の大鳥圭介は江戸城から大量の武器・弾薬を持ち出し、幕府陸軍とともに脱走。

品川沖に停泊していた榎本武揚率いる幕府海軍も、軍艦の引き渡しを拒み逃走しました。江戸城は無血開城されましたが、和平条件に反する行動で、武力衝突の火種は残っている状況です。
以上、幕末維新ニュースでした。