慶応4年4月10日 西郷・勝会談 あす開城へ
新政府東征軍の西郷隆盛と、旧幕府側の代表勝海舟は、池上本門寺で会談をもちました。
新政府は、旧幕府に江戸総攻撃を回避する和平条件として慶喜の水戸謹慎や江戸城明け渡しなどを示し、旧幕府はこれを受け入れています。
きょうの会談で西郷隆盛と勝海舟は、江戸城をあす開城すると取り決めました。
会談をうけて西郷は、芝増上寺におかれた東征軍大総督府本営に各隊長を集め、江戸城の接収と江戸市中の警備について指示しました。
開城に備え、江戸城大奥でも動きがありました。大奥には、薩摩から13代将軍・家定に嫁いだ天璋院篤姫がいましたが、きょう一橋邸に移りました。
また、14代将軍家茂の妻で皇族出身の和宮は、きのう、田安邸に移ったということです。265年間、徳川幕府の本拠であり続けた江戸城は、あす開城されます。