慶応4年4月9日 大久保 天皇へ拝謁
きょうは慶応4(1868)年4月9日です。新政府参与の大久保利通は、大坂に行幸中の天皇へ拝謁し、京都の状況を報告しました。
新政府総裁局の副総裁、三条実美によりますと、天皇に拝謁した大久保は、「京都の人心は落ち着いていて諸侯も藩兵の訓練などに励んでいます。関東においても徳川慶喜が新政府に恭順し、その平定は成立しそうです」と報告したということです。
三条実美は、「天皇はご安心あそばされたから、下がってもよい」と大久保に取次ぎました。
天皇が藩士を直接呼んで、状況をたずねたのは初めてです。
大久保は、天皇の御前を退出した後、税所篤らとともに、大坂の料亭「三橋楼」へ行き、祝盃をあげたということです。
以上、幕末維新ニュースでした。