慶応4年4月6日 天皇 軍事演習視察
大坂ではきょう、行幸中の天皇の前で、新政府軍の軍事演習が行われました。
天皇はきょう、大坂城で新政府に属する各藩兵の軍事演習を視察しました。演習はきのうの予定でしたが、雨で一日延期されました。
演習ではまず、第一兵隊として、薩摩藩・芸州広島藩・越前福井藩の兵が隊列を整え、号令で小銃を射撃しました。
続いて長州藩、肥後藩なども代わるがわる進み、小銃の射撃を行いました。
部隊の区分けは藩ごとですが、各藩兵は新政府軍としてひとつの号令に従い動いていて、兵の統制と練度が向上しています。
今回の軍事演習は、新政府の力を内外に示し、支配を固める目的もあるとみられています。