• 幕末維新ニュース
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慶応4年4月5日 「太政官日誌」発行へ

きょうは慶応4(1868)年4月5日です。新政府はきょう、政府の動向を記した太政官日誌を発行すると決めました。

『太政官日誌』は、日誌の形式をとった政府の記録で、官報の先駆けになるものです。日誌には、新政府の法令、人事異動、東征軍の戦況など、さまざまな政府の動向が書き記されます。

編集は新政府総裁局の日誌司が行い、発行は京都の御用書物師・村上勘兵衛が担当します。
すでに2月から発行していますが、新政府はきょう、政府の公式な記録や告知を太政官日誌で行うと決め、布告しました。

ところで薩摩藩は新政府に九州の情勢を報告しています。
藩主忠義の父・島津久光は、今年1月、九州の諸藩に新政府側につくかどうかを問う檄文を送っていましたが、各藩主からきょうまでに『天皇に忠誠を誓う』との回答がありました。これを薩摩藩は一括して天皇に報告し、九州の平定がなった旨を伝えました。