慶応4年3月23日 天皇は大坂行幸 東北は会津追討へ
天皇は行幸のため大坂に到着し、西本願寺に滞在しています。
天皇の大坂行幸は、人々に天皇中心の新政府ができたことを印象付け、新政府の権威を高める目的で行われています。
大坂では陸軍の閲兵と海軍の観艦が予定されています。
一方、東北では、仙台藩主の伊達慶邦が松島に上陸した新政府軍・奥羽鎮撫総督九条道孝ら一行を訪問しました。
奥羽鎮撫総督府は、慶邦に対し、会津追討の先鋒を命じ、あわせて米沢藩主・上杉斉憲にその補助を指示しました。
会津藩は新政府に恭順の姿勢を示していますが、奥羽鎮撫総督は、会津を朝敵として追討する姿勢を崩していません。
会津は藩兵に洋式の訓練を進めるなど、戦争を視野に備えを進めているということです。