慶応4年3月19日 西郷隆盛 京都に帰還
きょうは慶応4(1868)年3月19日です。東征軍の西郷隆盛は、旧幕府との和平案を新政府内で話し合うため、京都に帰還しました。
西郷は今月13日、旧幕府側の代表・勝海舟と会談し、徳川慶喜の降伏条件について話し合いました。
江戸総攻撃を前日で中止した西郷は、この降伏条件を新政府内最高機関・太政官代にはかるため、きょう京都に戻りました。
当初、「慶喜を死罪にする」と強硬姿勢をみせていた西郷ですが、旧幕臣の山岡鉄舟との会談から態度を軟化させています。
西郷の変化には、謹慎する慶喜を死罪にすることについて、イギリスからの批判があったことも背景にあるとみられます。
西郷は、あす、太政官代での会議で、慶喜に寛大な処置をとるよう働きかける見込みです。
政府関係者によると、大久保利通や木戸孝允ら新政府首脳も、慶喜の命を救う方針になっていて西郷と勝が話した和平案は、新政府内で承認される可能性が高いということです。