慶応4年3月16日 西郷 駿府へ
東征軍の西郷隆盛は、江戸で勝海舟との会談を終え、駿府に戻りました。
新政府東征軍の西郷隆盛と旧幕府陸軍総裁の勝海舟は14日の会談で、徳川慶喜の降伏条件について話し合いました。西郷は、降伏条件案を新政府の会議にかけると約束。
東征軍内部では、土佐の板垣退助の猛反発もあったということですが、西郷は江戸総攻撃を前日で中止しました。
きょう駿府に入った西郷は、勝と話し合った和平案について、東征大総督・有栖川宮に報告し急ぎ京都に向かい、新政府最高機関・太政官代にはかるものとみられます。
ところで新政府は、1と6のつく日を役所の休日と定めていて、きょう16日は休みにあたります。しかし、新政府参与の大久保利通は、太政官代に休日出勤しています。いまだ安定しない国内情勢の対応などにあたっていると見られます。