慶応４年３月１５日　新政府「五榜の掲示」発表

きょうは慶応４（１８６８）年３月１５日です。新政府は民衆へ向けて禁止事項を示した「五榜の掲示」を発表しました。

新政府はきょう、全ての民衆に対して五項目の禁止令を定めた「五榜の掲示」を発表しました。
内容は、キリスト教の禁止や強訴＝一揆の禁止など、旧幕府の政策とほとんど変わらないものです。

新政府は、この禁止令を５枚の札に書き、各地の高札場に掲示しました。高札場は、幕府や藩が決めた法令や禁止事項などを書いた札を掲げる場所で、街道や市など、人通りの多い場所に設けられています。
旧幕府の高札は撤去されました。これからは新政府が法令を発すると民衆に示す狙いです。

ところで、きょうは元々新政府東征軍が予定していた江戸総攻撃の日でしたが、旧幕府代表の勝海舟と会談した西郷隆盛は、きのう、総攻撃の中止を決めています。
西郷は、和平案を新政府の会議にはかるため、きょう江戸から京都に向け出発しました。