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慶応4年3月13日 江戸総攻撃 西郷と勝が会談

きょうは慶応4(1868)年3月13日です。旧幕府の和平交渉を一任されている勝海舟は、江戸の薩摩藩邸で新政府東征軍の西郷隆盛と会談しました。東征軍の江戸総攻撃の予定は、あさってに迫っています。

旧幕府陸軍総裁の勝海舟と新政府東征軍の西郷隆盛は、江戸高輪の薩摩藩邸できょう会談しました。
東征軍の江戸総攻撃があさってに迫る中、旧幕府と新政府の幹部が直接会談するのは初めてです。

勝が議題にしたのは、前将軍・家茂の妻で、江戸城にいる和宮についてでした。先代の孝明天皇の妹、和宮の存在は、朝廷と新政府にとって重大な問題で、朝廷は、和宮を無事に京都に送り返すよう勝に、書状で依頼していました。

きょうの会談で勝は、「もし不測の事態があれば、和宮様の安全をどう確保するか。簡単そうだが実際は難しい」とした上で、「戦か不戦かはきょう話すところではない。明日決めましょう」と話したということです。
勝と西郷はあすの交渉を決め、きょうの会談を早々に終えました。勝の発言は、江戸総攻撃を予定する新政府への牽制ともとれ、西郷の出方が注目されます。