慶応4年3月2日 奥羽鎮撫軍が出発
京都では、東北諸藩の制圧に向かう奥羽鎮撫軍が出発しました。
奥羽鎮撫総督・九条道孝、下参謀の薩摩藩士・大山綱良、長州藩士・世良修蔵らが、薩摩・長州・福岡・仙台の各藩兵を率いて京都を出発しました。
大坂の天保山まで移動して、海路、仙台をめざして軍を進める予定です。
一方、江戸などではきょう、太陽が緑色に見えるという異常な現象が観測されました。緑色の太陽の周りには外輪の光が見られ、太陽そのものはまぶしくなかったということです。
この現象に人々は不安を感じたと見られますが、政情が不安定な上、金融の混乱やデマの類が飛び交う状況が続いていて、社会の不安はかなり高まっているようです。