慶応4年2月20日 東征軍の主力 東へ進む
きょうは慶応4(1868)年2月20日です。有栖川宮熾仁親王が率いる東征軍の主力と西郷隆盛の率いる先鋒は、江戸へ向かい東へ進んでいます。
徳川慶喜討伐に向かう東征軍は、先鋒の西郷隆盛の部隊が名古屋を通過し、東海道を駿府へ向け進軍しています。目立った抵抗も受けず進軍できる背景には、新政府側の根回しがあります。
名古屋を治める尾張徳川家は徳川御三家の筆頭ですが、指導者・慶勝は尊王派で新政府に参加し、議定を務めています。
慶勝は、ことし1月から伊勢・三河・駿河・美濃など、東海道・中山道の諸藩や寺・神社に書状を送り、新政府側に付くよう説得していました。
慶勝は諸藩から誓約書もとり、東征軍は、順調に進軍を続けています。