慶応4年2月1日 西郷 岩倉具視に提案
きょうは慶応4(1868)年2月1日です。西郷隆盛は旧幕府軍の征伐を実行するため、岩倉具視に意見を述べました。
新政府では、きょう西郷隆盛と大久保利通が旧幕府軍征伐の作戦について話し合い、天皇自らが軍を指揮する「親征」として作戦を実施するよう、岩倉具視に提案しました。
関東以北の東国の諸侯は、新政府に従うか態度を明らかにしていません。西郷は、旧幕府軍征伐を「親征」とすることで慶喜につけば朝敵となることをはっきりと示し、円滑に東国の征圧を進めたい考えです。
一方、江戸には、鳥羽・伏見の戦いで敗れた旧幕府軍の兵が、海路や陸路で続々と到着しています。兵の中には、旧幕府と諸侯が兵力増強のため、無計画に登用した浪人も少なくないということです。
勝海舟は、「統率のとれていない兵が押し寄せている。満足な給与や食料もなく、不満を募らせれば、江戸市中の治安悪化につながりかねない」と危惧しています。