慶応4年1月25日 欧米6か国は中立を宣言
きょうは慶応4(1868)年1月25日です。日本に公使を置く欧米6か国は、新政府と旧幕府との争いについて、中立を宣言しました。
イギリス・フランス・アメリカなど欧米6か国は、新政府と旧幕府の戦いは、「日本の内戦」として、中立を宣言しました。アメリカの弁理公使バン・ファルケンブルグは、軍艦、武器、弾薬など軍事関係の品々の売買を禁止すると断言しています。
一方で、フランス公使レオン・ロッシュは先週、徳川慶喜に対し、「再起するなら資金を援助する」と伝えていて、6か国にはそれぞれ異なる思惑もありそうです。
ところで、新政府の慶喜追討令を受け、薩摩の国許では戦へ向けた気運が高まっています。
島津久光は、九州の諸藩に使節を派遣し、新政府側につくかどうかを問う「檄文」を届けています。また、藩庁はきょう、天皇の開運と藩主・忠義の武運長久を願い、花尾神社で祈祷を捧げました。