慶応４年１月１５日　新政府樹立宣言の国書

きょうは慶応４（１８６８）年１月１５日です。新政府はきょう、日本に公使を置く欧米各国に新政府樹立を宣言する国書を手渡しました。

新政府で外交を担当する外国事務取調掛参与の東久世通禧は、兵庫でイギリス・アメリカ・フランスなど６か国の公使と会見し、王政復古の国書を手渡しました。
国書では、新政府が政権を担うと宣言し、外国と平和的に国交することなどを告げています。以前の攘夷主義を転換するものです。

一方、会見では、今月１１日に備前岡山藩の兵とフランスなど３か国の守備兵が銃撃戦となり、各国が自国民の保護として神戸を占拠している問題も話し合われました。
東久世は関係者の処罰と神戸の外国人の保護を約束し、各国の軍は神戸の占拠を解除したということです。