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慶応4年1月8日 慶喜 密かに大坂城脱出

きょうは慶応4(1868)年1月8日です。
今月3日に始まった鳥羽・伏見の戦いは、新政府軍の勝利に終わりました。大坂城の徳川慶喜は、船で密かに脱出し、江戸へ向かいました。

鳥羽・伏見の戦いは、新政府軍に天皇の軍の証、「錦の御旗」が現れたことで、旧幕府軍が総崩れとなりました。

開戦当初、慶喜は、「たとえ千騎が一騎になっても退くべからず。皆、死を決して戦うべし」と将兵に演説していました。
旧幕府側の兵は、慶喜が徹底抗戦すると考えていたはずですが、敗戦をうけた慶喜はおととい夜、密かに大坂城を脱出し、船で江戸で向かったということです。慶喜に同行したのは、会津の松平容保、桑名の松平定敬と側近数名で、多くの将兵は、大坂城や戦場に取り残されました。

そしてきのう、新政府では朝議が開かれ、慶喜を討てという命令が正式に出されました。

開戦前、新政府では親幕府派の影響力が強まり、王政復古を主導した薩摩の大久保利通らは窮地に立たされていましたが、鳥羽・伏見の勝利で武力討幕派が勢いを取り戻すとみられます。