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慶応4年1月4日 旧幕府と新政府 ついに戦闘

きょうは慶応4(1868)年1月4日です。京都の南、鳥羽街道と伏見で3日、旧幕府軍と新政府軍がついに戦闘を開始しました。

元日に大坂城で、薩摩を討つと宣言する「討薩の表」を掲げた徳川慶喜は、1万5000の兵を京都へ向けて進軍させました。
新政府内で親幕府派が発言力を増す中、慶喜が京都に入れば、新政府の要職に就き、実権掌握に動くことは確実です。

薩摩の大久保利通は、岩倉具視への手紙の中で、「王政復古の変革が水泡に帰すのは明らかで、事態を打開するには武力しかない」と危機感をあらわにしています。

きのう京都へ向かう旧幕府軍は鳥羽街道を封鎖する薩摩藩兵と通行をめぐり押し問答を続けているうちに戦闘になりました。続けて、鳥羽の東にある伏見でも、旧幕府軍と新政府軍の戦闘が始まりました。

新政府軍6000に対し旧幕府軍はおよそ3倍の兵力で優勢とみられていましたが、装備が古い旧幕府軍に対し、新政府軍は、最新兵器を備え、洋式歩兵の銃撃や大砲で盛り返します。そしてきょう新政府軍に、天皇の軍隊である証「錦の御旗」が翻りました。錦の御旗に刃向かう旧幕府軍は、朝廷の敵=賊軍ということになります。戦況と双方の兵の士気への影響が注目されます。