明治元年12月3日 新政府「局外中立」の解除要請
きょうは明治元(1868)年12月3日です。新政府は、横浜で欧米主要国に対し、局外中立の解除を要請しました。
きょう岩倉具視、東久世通禧ら新政府の首脳陣が横浜のイギリス公使館を訪れ、欧米主要国の公使らと会談を持ちました。
欧米主要国は、新政府と旧幕府軍との間で中立の立場を守る「局外中立」を宣言しています。
イギリスの通訳官アーネスト・サトウによりますと、岩倉らは欧米主要国の公使らに対して局外中立の解除を要請しましたが、公使たちは慎重な立場を崩さず、岩倉らの要請は聞き入れられなかったということです。
一方、欧米主要国が領事館を置く蝦夷・箱館でも各国の領事が会合し、新政府軍旧幕府の榎本軍いずれにも協力を行わないことを確認しました。
中立を守る各国ですが、中には榎本武揚ひきいる旧幕府軍へどのような態度をとるか、はっきりと決めていない国もあるとみられます。