明治元年11月27日 新政府首脳陣 英公使と会談
きょうは明治元(1868)年11月27日です。新政府首脳陣がイギリス公使と東京で会談しました。
新政府首脳の岩倉具視、木戸孝允、東久世通禧と新政府外国官事務掛の町田久成は、イギリス公使パークスと濱御殿で会談しました。
議題は、新政府と旧幕府軍との間で中立の立場を守るイギリスの姿勢です。
欧米各国は新政府と旧幕府軍の戦いに関与しない「局外中立」を宣言しています。岩倉らは、「局外中立は、箱館にこもる海賊=旧幕府軍と新政府を同列に扱うことであり、友好国の役割とは言えない」と述べ、イギリスに局外中立の解除を求めました。
一方、新政府は、箱館府知事で青森にいる清水谷公考に旧幕府軍を追討するため青森口総督を兼任させる人事を布告しました。
公家出身の清水谷は先月下旬、旧幕府軍が蝦夷に上陸し箱館に向かうと、すぐに五稜郭を放棄し、青森に退避しました。このため、清水谷が軍を指揮する総督に任命されたことを不安視する政府関係者もいます。