明治元年11月14日 旧幕府軍 館城へ総攻撃
きょうは明治元(1868)年11月14日です。土方歳三ら旧幕府軍は、松前藩の館城へ総攻撃をかけました。
榎本武揚ひきいる旧幕府軍は、新政府側の松前藩の攻略を進めていて、土方歳三率いる部隊と、五稜郭から派兵されてきたばかりの松岡四郎次郎の部隊が、松前藩・館城の攻撃を開始しました。
松前藩主の松前徳広は、江差方面に逃れていて、守備兵はわずかであすにも、館城は陥落しそうな情勢です。
ところで榎本武揚は、欧米各国に榎本軍を新政府と対等の交戦団体と認めるよう求めていましたが、イギリス、フランスの領事がきのうまでにこれを認めないと伝えていたことが分かりました。
これに対して榎本は、「新政府側から攻撃をしかけられたのでやむなく戦った。天皇に恭順する用意はあるが、政権を握る薩摩には何度も騙され、不当な扱いをうけてきた。軍隊を放棄するつもりはないし、薩摩に支配されるつもりもない」と文書で提出しました。
榎本は、薩長を中心とした新政府の支配は不当であると国際社会に訴え、支持を取り付けたい考えです。