明治元年10月23日 旧幕府軍と新政府軍 蝦夷で戦闘
きょうは明治元(1868)年10月23日です。昨夜、榎本武揚率いる旧幕府軍と新政府軍との間で戦闘が起きたことが分かりました。蝦夷で両者が戦ったのは初めてです。
旧幕府の榎本軍によりますと、きのう夜、箱館の北およそ15キロの峠下村で人見勝太郎ら30人が夜営していたところ、突然、箱館府の新政府軍や松前藩などおよそ200人が攻撃をしかけてきたということです。
奇襲を受けましたが、人見らの後方にいた旧幕府軍の伝習隊の大川正次郎らが指揮する部隊が応援に駆けつけ、新政府軍を撃退しました。
伝習隊は、フランス軍事顧問団から指導を受けた西洋式の歩兵部隊で、蝦夷に着くまで各地で戦闘を経験した精鋭です。
人見らは、旧幕臣による蝦夷開拓の許可を求めるため、榎本から箱館府知事に宛てた趣意嘆願書を届ける途中でしたが、戦端は開かれてしまいました。