明治元年10月19日 榎本艦隊 蝦夷地に上陸
きょうは明治元(1868)年10月19日です。榎本武揚ひきいる旧幕府艦隊が、蝦夷地に上陸を開始しました。これに対し、新政府も箱館に兵を派遣し緊張が高まっています。
榎本武揚が率いる旧幕府艦隊は、軍艦と旧幕府兵など2000人を超える戦力で蝦夷の内浦湾に入りました。
先遣隊は、きょう箱館の北およそ40キロの鷲ノ木に上陸を始めたということです。榎本艦隊の目標は、箱館にある五稜郭です。五稜郭は、旧幕府が築いた西洋式の要塞で、新政府が箱館府を置いています。
箱館府知事の清水谷公考は榎本艦隊に備え、弘前藩に救援を要請。きょう4小隊が五稜郭に入り、守備が増強されました。なお、13年前の安政2年に外国に開港された箱館は国際貿易港となっていて欧米各国が領事館を置いています。清水谷は各国の領事に、「榎本ら旧幕府軍が箱館を占拠する計画を立てている」と知らせ、緊張が高まっていることを伝えました。