明治元年10月15日 東幸の行列 東京に入り
きょうは明治元(1868)年10月15日です。天皇と新政府首脳陣らの東幸の行列は、おととい東京に入りました。
天皇の東幸には、岩倉具視、中山忠能、伊達宗城、木戸孝允など新政府首脳が随行し、警護の兵を合わせると3千300人にも及んでいます。
先月20日に京都を発った一行は、東海道を経ておととい東京に入り、多くの民衆が見物しました。
この行列に加わったのが、東北を平定し東京に凱旋した新政府軍数千人です。
大久保利通は、「凱旋の兵が合流したのは偶然」としていますが、内乱を治めた新しい国家元首として、天皇の威光を民衆に示そうと大久保らが仕組んだ演出とする見方もあります。
なお、新政府副総裁の三条実美によりますと、17歳の天皇は東京城=旧江戸城に入った際、「江戸城は広いな」と感想を述べられたということです。