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明治元年10月9日 仙台藩榎本艦隊に退去要請し物資

きょうは明治元(1868)年10月9日です。仙台藩内に停泊する旧幕府艦隊に立ち退いてもらうため、仙台藩主・伊達慶邦が交換条件として大量の物資を提供したことが分かりました。

旧幕府の榎本武揚が率いる艦隊8隻は、仙台藩の折の浜に停泊しています。艦隊には新撰組の残党や旧幕府軍、奥羽越列藩同盟の主戦派ら、およそ2千200人が合流し、一大勢力となっています。

関係者によりますと仙台藩主の伊達慶邦は、やっかい払いのため榎本武揚に物資を提供するかわりに藩内から退去するよう要請したということです。

物資の内訳は、食料が米1千俵、塩150俵など。ほかに、炭10万俵、薪5万本のほか、24斤(ポンド)砲2門と弾薬まで提供しました。

新政府の対抗勢力を集めている榎本艦隊は蝦夷地へ移動し、戦闘継続も視野に入れているとの情報もあります。その榎本艦隊に物資を提供した仙台藩の対応については、新政府の強硬派からの批判も予想されます。