慶応4年9月4日 新政府 地方勤務に家族同伴認める
きょうは慶応4(1868)年9月4日です。新政府では、地方に勤務する職員に対し、家族同伴での勤務を認める布告を出しました。
新政府は、きょうの布告で、新政府の役職にある公卿や諸侯、各藩から集められている役人に対し、地方の勤務地に家族を伴うのは、各々の随意であると伝えました。
たとえば新政府の役人として東京で勤務する大久保利通や、日田県知事として大分に赴いている松方正義のような薩摩藩士にとっては、国許から家族を呼び寄せてもよいと新政府から公式に許可されことになります。
許可は出たものの、大久保は多忙を極めているため薩摩にいる妻の満寿子が東京に行く目処は立っていません。
また、西郷隆盛ら奥羽越列藩同盟軍と戦う薩摩や諸藩の兵も、当然、戦地に家族を呼び寄せることはできない状況です。