• 幕末維新ニュース
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慶応4年8月31日 会津・白虎隊が自決

新政府軍が会津攻略を進める中、先週、会津の白虎隊の少年兵が、集団自決していたことが分かりました。

会津の本拠地へ通じる十六橋を渡った新政府軍は、今月23日伊地知正治や板垣退助に率いられ、鶴ヶ城下に入りました。

これに立ち向かう会津兵の中には、16歳前後の少年を中心とした白虎隊もいました。
しかし、旧式の武器しか持たない少年たちは次々と撃たれ、指揮をとっていた17歳の篠田儀三郞は、隊士20人をまとめ、城下を一望できる飯盛山に後退しました。
このときすでに城下町のあちこちから黒煙があがっているのを見た少年たち20人は、会津が敗北したものと思い、「捕まって生き恥をさらすよりは死を選ぼう」と切腹するなどして自決したということです。

新政府軍が侵入した城下でも、女性や老人らおよそ200人が自害しています。いっぽう鶴ヶ城では、主力が街道に出て不在で、城の中にいたのは老兵と女性、農民兵などでしたが、砲撃や銃撃、狙撃で激しく抵抗し、新政府軍の死傷者は180人に上りました。会津は城にこもる籠城戦の構えで、戦いは長期化を避けられない見通しです。