慶応４年８月２日　西郷吉二郎　北越で重傷

きょうは慶応４年８月２日です。北越での戦争で西郷隆盛の弟、吉二郎が重傷を負いました。

北越では、新政府軍が長岡城の奪還に成功しましたが、各地で激しい戦闘が続いています。
きょう、新政府軍に参加している西郷隆盛の弟、吉二郎が、長岡城の北およそ２０キロの五十嵐川を越えて奥羽越列藩同盟軍と戦っている最中、腰に銃弾を受けました。吉二郎は重傷だということです。

奥羽越列藩同盟軍に属している桑名藩士の石井勇次郎によりますと、「きょう正午ごろ、追撃にきた新政府軍と信濃川と五十嵐川を挟んで最も激しい戦闘があった」ということで、この戦いで吉二郎は負傷したとみられます。

この戦闘では新政府軍が優勢で、長岡藩家老の河井継之助は、さらに北の吉ヶ平へと落ちています。
北越で列藩同盟軍を率い、新政府軍と互角の勝負をしてきた河井ですが、先月の長岡城をめぐる戦闘で、足に銃弾を受けけがをしているということです。