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慶応4年7月 薩摩藩内では機構改革

慶応4年7月、薩摩藩内では機構改革が進んでいます。

薩摩藩では、人員の配置替えや整理、業務の見直しなど機構改革を進めています。藩庁は、武術や芸事などで武士の身分を与えられていた藩士のうち、三代にわたって藩の御用で使われなかった者に対し、陸海軍に勤務するか、藩の学校へ入り学問を修めるか、どちらか選ぶよう命令を出しました。

また、年頭など季節ごとの藩主への御目見えで、その都度、出頭の通知を出していたものを、今後は通知がなくても出頭するように改め、文書と事務を簡略化しました。

機構改革では、人口や労働力などを調べる人別改奉行を新たに設け、会計奉行に兼務させました。徴兵と財政事務を一体化し、業務を最適化する目的です。

薩摩藩は、前藩主・島津斉彬以来、殖産興業と軍事力強化にひた走っており、財政改革が急務になっています。