慶応4年7月26日 新政府 イギリスと借款契約
きょうは慶応4(1868)年7月26日です。新政府はきょうイギリス東洋銀行から50万ドルを借りる借款契約を結びました。
新政府は、旧幕府が横須賀製鉄所建設などのため、フランスから借りた金を返す必要に迫られていました。
借金を返さなければ日本の国防上重要な横須賀製鉄所がフランスに差し押さえられるおそれがあります。
新政府の大久保利通らは、きょう、横浜港での関税を担保に、イギリス東洋銀行から50万ドル=およそ200億円を借りる契約を結びました。
この50万ドルは、そのままフランスへの借金返済にあてられます。当面の危機を脱した新政府ですが、イギリスへの返済も年利1割5分、期限は1年という厳しいものです。
財政難の新政府にとって、重い負担が続きます。