慶応4年7月20日 旧幕府の大名も各地で戦闘
きょうは慶応4(1868)年7月20日です。奥羽越列藩同盟軍には、旧幕府側の藩主など大名も加わり、各地で戦っています。
列藩同盟軍に身を投じた代表的な人物は、上総請西藩の藩主・林忠崇です。
忠崇は、請西藩1万石の藩主でありながら、藩内が新政府軍に対する抗戦派と恭順派に二分するのをみて、自ら脱藩。旧幕府軍の遊撃隊に合流し、新政府との戦いに身を投じた稀有な人物です。
旧幕府側の一部勢力の間では、なかば抵抗の象徴と受けとめられています。
ほか、旧幕府で京都所司代を務めた桑名藩主・松平定敬と旧幕府の老中で松山藩主・板倉勝静もそれぞれの藩にもどれず東北各地を転戦しています。
ところで、きょうは東日本は快晴でしたが、関東では玉川の水位が上がり、下流の和泉村付近で堤防がおよそ570メートルにわたり決壊し、洪水を起こしたということです。
上流で局地的な大雨が降った可能性があります。今年は世相だけでなく、天候も不順のようです。