慶応4年6月22日 東日本の情勢 安定せず
東日本各地の情勢は安定していません。奥羽越列藩同盟の武器調達には、外国の武器商人も関与しているようです。
きょう、北越の兵力増強のため編成された会津征討総督・仁和寺宮嘉彰親王率いる軍が京都を出発しました。
対する北越の長岡藩は、ミニエー銃やアームストロング砲など、新政府軍にひけをとらない最新装備を持っています。
東北や北越の諸藩では、プロイセン出身の商人エドワルド・スネルが出入りし、蚕の買い付けのほか、武器の調達も請け負っています。
スネルは、大量の武器を注文したものの、支払いに悩む米沢藩の役人に対し、蚕を海外に売りさばくことを、提案しています。
いっぽう関東では、武蔵・上野・下野各国で農民一揆が起き、江戸鎮台府は諸藩に鎮圧を命じました。東日本の情勢は、安定していません。