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慶応4年6月18日 奥羽越列藩同盟 盟主に皇族

きょうは慶応4(1868)年6月18日です。
新政府と敵対する奥羽越列藩同盟の盟主に皇族が就任していたことが、きょうまでに分かりました。

奥羽越列藩同盟の盟主に就任したのは、輪王寺宮公現法親王です。
今の天皇の義理の叔父で、江戸の寛永寺のトップ、貫主の座にありました。

寛永寺は、徳川家の菩提寺で、貫主は代々、皇族出身の僧が務めています。
輪王寺宮は、3月に徳川慶喜の助命と東征中止を東征大総督の有栖川宮熾仁親王に求め、拒否されていました。

その後、寛永寺に立てこもった彰義隊に擁立され、先月15日、新政府軍との上野戦争に巻き込まれ、敗北。会津に逃れました。
会津、仙台など30数藩からなる奥羽越列藩同盟は、輪王寺宮に盟主への就任を要請。輪王寺宮はこれを受け入れ、おととい16日に盟主に就任したということです。

一部には、輪王寺宮を「東武皇帝」としてかつぎ、新政府に対抗する北部連邦政府を樹立しようという構想もあるようです。