慶応4年5月30日 大阪府に商法会所を設置
きょうは慶応4(1868)年5月30日です。新政府は産業の振興などのため大阪府に商法会所を設置しました。
新政府の大阪府は、きょう「商法会所」を設置しました。
商法会所は、商品や生産物を担保に、商人や生産者に新紙幣・太政官札を貸しつけ、広く経済活動を行わせようというものです。
「商法会所」は、今の国債にあたる会計基立金を募集する窓口にもなっていて、鴻池、三井、加島屋など15人の豪商が元締に任命されました。
これらは越前福井藩士で新政府の財政を担当する由利公正の制度設計で、財政難にあえぐ新政府にとっては頼みの綱といえます。
ところで、大阪府の知事には今月23日、土佐藩の後藤象二郎と薩摩藩の小松帯刀の2人が任命されています。
また、薩摩藩の五代友厚が大阪府権判事として府の要職につきました。新政府は、幕府時代から経済の中心であった大阪の近代化に着手しています。