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慶応4年5月28日 西郷 京都へ出発

きょうは慶応4(1868)年5月28日です。西郷隆盛は奥州の戦況を京都に報告するため、江戸を発ちました。

上野の彰義隊征圧が1日で終わり、江戸は落ち着きを取り戻し始めていますが、北越や庄内、奥州南部では新政府軍と奥羽越列藩同盟軍が戦闘を続けています。

奥羽の戦況がかんばしくないことから、西郷は江戸から京都へ戻り、兵力の増強を新政府に求める予定です。その上で、自ら兵を率い、奥羽制圧に向かう意向です。

ところで太政官は諸藩に対し、京都や江戸に駐在する役職「留守居役」をやめ、新たに「公務人」の役職を設けるよう命じました。

定員は、40万石以上の大藩が3人、10万石以上の中藩が2人、10万石未満の小藩が1人と定められました。

藩内部の役職について、新政府からの指示で定められるようになったことは、中央主権化の前ぶれとも言えます。