慶応4年5月23日 新政府 人材不足が深刻
きょうは慶応4(1868)年5月23日です。薩摩藩筆頭家老の小松帯刀と土佐藩参政の後藤象二郎が大阪府勤務を命じられました。
新政府はきょう、ともに議政官参与の薩摩藩筆頭家老・小松帯刀と土佐藩参政・後藤象二郎に、大阪府勤務を命じました。
小松は、おととい、至急船で江戸に向かい、東征大総督の有栖川宮熾仁親王のもとで江戸府の行政を補佐するよう指示されたばかりです。小松は、大阪府に籍を置きながら江戸府の安定の実現を求められることになります。
あわせて新政府参与で京都で勤務する大久保利通も、江戸に向かい、東国の平定を速やかに実現するよう指示されています。
大久保は、新政府の中枢・太政官で激務にあります。大久保が京都を離れ、国政は円滑に動くのか?今回の人事に疑問の声を口にする政府関係者もいます。新政府の人材不足は深刻です。