• 幕末維新ニュース
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慶応4年5月22日 新政府 江戸の統治進める

きょうは慶応4(1868)年5月22日です。江戸の旧幕府勢力を征圧した東征大総督府は江戸の統治を進めています。

今月15日、上野の彰義隊を征圧した新政府は、20日に江戸鎮台を置き、東征大総督の有栖川宮熾仁親王をトップに、江戸の統治を進めています。

江戸の行政と司法を担当していた旧幕府の町奉行は廃止され、新たに設置された江戸市政裁判所が業務を引き継ぎました。

江戸市政裁判所の判事となった土佐藩の土方久元らはきょう、旧南町奉行所を訪れ、与力と同心はそのまま江戸市政裁判所で勤務するよう命じました。

町奉行の下で主に警察業務を担当していた与力と同心は、これまでの実績や市中の事情に通じている点を重視されました。

このほか、神社仏閣を管轄する寺社裁判所と行政一般を担当する民政裁判所が新たに設置されています。江戸府のこうした機関は、旧幕府の制度をそのまま踏襲しています。

なお、24日には、江戸府の知事に公家出身の新政府参議・烏丸光徳が就任する予定です。