日本銀行鹿児島支店長 服部良太さん

物心ついた頃から広島カープのファンだった。大切にしている言葉がある。

「弱気は最大の敵」・・・かつて、剛速球が持ち味だった津田恒美投手の座右の銘だ。
「炎のストッパー」と呼ばれた津田は、実は気弱で心の優しい人だった。マウンドで、この言葉を胸に打者に真っ向勝負を挑んだ。

カープファンとして、津田への思いも強い。「自分は気が弱い方なので、津田の言葉は、自らを奮い立たせる“おまじない”みたいにしています」。

東京都出身。学生時代はバックパッカーで、さまざまな土地を旅した。シベリア鉄道を端から端まで乗った。旅好きは今も続いている。
初めての鹿児島暮らしだが、「甑島、奄美、屋久島といった離島にも行きたい」と楽しみを語る。

前任は金融機構局。全国の金融機関の実情を見てきた。
いま、地域経済は少子高齢化、人口減少もあって厳しい状況に置かれている。

しかし、その中でも金融機関をはじめ地域の企業経営者が、デジタルで突破できないか、さまざまな取り組みを始めている。打開に向けた動きが起こりつつあると話す。
支店長就任の記者会見では、「鹿児島の皆さんのお役に立てるよう、職員と一丸になって職務にまい進する」と決意を述べた。

写真左から日本銀行鹿児島支店長 服部良太さん、調査主任 最上川智香さん

趣味のゴルフは、「下手の横好き」と謙遜する。付き合いで鹿児島のコースを回る機会も増えそうだ。
家族を東京に残し、単身赴任。50歳。