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母の梅干し

上栗幸喜さんの母・則子さん(70)は、今年6月初めにがんのため入院。
手術は成功して6月末に退院したものの、今年は則子さんが毎年、行っている梅干し作りができず、家族は残念に思っていたそうです。

すると、退院からしばらくが経ったある日、幸喜さんが予定より早く仕事を切り上げて帰宅したところ、部屋の中には大量の梅干しをのせたザルがあり、則子さんは「ばれた」と苦笑い。

実は、家族の「残念だ」という声を聞いた則子さんが、みんなを驚かせようとこっそりと梅を取り寄せ、梅干しを作っていたのです。

梅干しは、例年通り、おいしく仕上がり、県外に住む兄弟やご近所に配ったそうです。

梅干しを食べた幸喜さんは、母・則子さんに対する感謝の気持ちでいっぱいになったそうです。