過去には死者も 落雷で18人搬送1人意識不明 雷注意報は去年150回 身を守るには?

宮崎市で3日、高校生がサッカーの練習試合をしていたグラウンドに雷が落ち、1人が意識不明の重体です。3日は宮崎県と鹿児島県の全域で雷注意報が出されていました。雷から身を守るにはどうしたらいいか、対策をまとめました。

宮崎市の高校のグラウンドで3日午後2時半ごろ、サッカー部の練習試合中に雷が落ちました。男子生徒ら18人が搬送され、このうち1人が意識不明の重体です。

宮崎県内には当時、雷注意報が発表されていました。今回の事故について鹿児島県サッカー協会は…

(県サッカー協会 久留米浩次専務理事)「隣の県で起きた事故だが、鹿児島でも起こりうる事故。ルールブックに対応方法が記載されていて、それに準じて対応してもらうのが原則」

日本サッカー協会は競技規則で「落雷の予兆があった場合は活動を中止し、安全な場所に避難するなど選手の安全を最優先事項にする」としていて、当日の天気予報の確認や避難場所の確認を行うことなどを定めています。

(県サッカー協会 久留米浩次専務理事)「雷が鳴ったら、即中止・中断する判断をしてもらいたい。みんなに分かってもらうためには注意喚起の連絡をする必要があると感じる」

県内では、2008年に姶良市の海岸の堤防で80代の男性が雷に打たれ死亡しました。

また、こちらは鹿屋市でおととし撮影された雷が落ちる瞬間の映像です。激しい落雷の音とともに、稲光で一瞬画面が明るくなり、奥からは煙が立ち上っています。

民家の敷地内に雷が落ち、ブロック塀が衝撃で崩れました。また、室内4つのコンセントカバーは吹き飛び、屋根に穴が開くなどの被害がでました。

改めて雷の注意点です。

雷は高いところに落ちる傾向があります。グラウンドやゴルフ場、砂浜など、開けた場所にいるときは鉄筋コンクリートの建物や車などに避難しましょう。

もし、近くに建物などがないときは、電柱など高いものを45度以上の角度で見上げる場所で、高いものから4メートル離れて姿勢を低くすると安全といわれています。

また気象庁は、1時間先までの雷を予測する「雷ナウキャスト」をインターネットで公開しています。