春の風物詩 黒酢の仕込みが始まる 霧島市福山町
伝統的な黒酢の生産地として知られる霧島市福山町で、春の仕込みが始まりました。
桜島を望む高台にずらりと並んだ壺。黒酢を作る壺です。およそ5万2000本あり、敷地は「壺畑」と呼ばれています。
坂元醸造では200年以上前から受け継がれる製法で黒酢を作っています。天気にも恵まれたきょう1日、春の仕込みが始まりました。
職人たちがひとつひとつ手作業で壺の中に蒸したコメ、地下水、米麹を入れていきます。仕込みから半年ほど発酵させ、その後、熟成させます。
仕込みから一年以上かけて熟成させると、お酢の色が濃くなりまろやかでコクのある黒酢となります。
(坂元醸造醸造技師 藤田翔吾さん)
「200年以上続いた製法を守っていきながら、たくさんの人に黒酢のことを知ってもらい、少しでも多くの人にここに足を運んでもらったら」
(観光客)
「壺がたくさんあって素晴らしい景色」
春の仕込みは6月まで続きます。