国宝・霧島神宮で御田植祭 田植えの準備をユーモラスな神事で

鹿児島県霧島市の霧島神宮では、五穀豊穣を願う「御田植祭」が行われました。

一年の五穀豊穣を願う「御田植祭」は、旧暦の2月4日に開かれます。霧島神宮では、田んぼに見立てた一角で、田植えまでの準備を描いた神事がありました。

地元の氏子がシイの木の枝を「肥料」としてまいた後、翁と媼が暴れまわる牛に苦戦しながらも、ユーモラスな会話を交えながら田んぼを耕しました。

そして、神職がモミや苗に見立てたサカキを撒くと、大きなしゃもじを持った田の神が登場し、「一生懸命働く人には豊作を約束する」と口上を述べました。

撒かれたモミやサカキは縁起物とされ、訪れた人たちが拾い集めていました。

(訪れた人)
「自宅の神棚に飾ったり、他の人にもおすそわけをする」
「すごくうれしい。大事にします」