鹿児島マラソン 9000人超が青空のもと駆け抜ける「楽しく走れて最高」

3日に開催された鹿児島マラソン。県内外から参加した9000人を超えるランナーが、青空のもとを駆け抜けました。

「鹿児島マラソン2024、完走目指してがんばるぞ」

快晴の桜島を背景に開催された、鹿児島マラソン。今年は県内外から、フルマラソンに6607人、8.9キロのファンランに2823人が参加しました。

あわせて9000人を超えるランナーの力走に、沿道からは多くの声援が。桜島フェリーからも、桜島火の島太鼓の力強い演奏がランナーの背中を押しました。

(船から応援)
「ランナーが手をふり返してくれたり、声援に応えてくれて楽しかった」

「楽しい。一生懸命走っているランナーを見て元気をもらえた」

20キロ付近でレースは、序盤から飛び出していた姶良市出身の元陸上選手・吉村選手に、大会5連覇を狙う日置市役所の公務員ランナー・飛松選手や、初出場の外国人選手ら3人が追いつき、4人の先頭集団に。
しかし、30キロを過ぎ、飛松選手が離されます。

優勝したのは、初出場、アフリカ東部・エリトリア出身で、南さつま市にある南薩東京社のデジェン・テスファレム・ウェルドゥ選手。タイムは2時間14分50秒で、外国人選手で初めての優勝となりました。

(デジェン・テスファレム・ウェルドゥ選手)「海沿いが良い景色だった。県下一周駅伝の練習がいい繋がりになって優勝できた」

5連覇を狙った日置市役所の飛松選手は終盤1人を抜き、2位に。

女子は、鹿児島銀行の上原美幸選手が2時間39分17秒で優勝しました。

(上原美幸選手)「30キロ以降、足が止まりそうになったが、沿道や走っている人の応援でゴールできた」

ユニークな仮装姿のランナーたちも大会を盛り上げました。
第1回大会から参加している名物ランナー・薩摩ガラス工芸の吉永衛さんは、自作した薩摩切子の衣装で走りました。

また、ランナーを支えたのが、鹿児島の食です。
折り返し付近の姶良市脇元には、コロナの影響で取りやめていた「おもてなしブース」が5年ぶりに復活。あご肉や、プリン、地元のお米で作ったおにぎりなどを振る舞いました。

(姶良市観光協会)「姶良を知ってもらい、またその味を求めて、もう1度訪れてほしい」

(参加者)
「楽しく走れて最高」

「一緒に走ることが目標だったので、2人ゴールできて良かった」

「親子3代で参加した。楽しかった」

9000人のランナーが、声援を受けながら思い思いに駆け抜けた鹿児島マラソン。ランナーたちは達成感と笑顔にあふれていました。