コスプレランナーは薩摩ガラス工芸支配人 今年は薩摩切子で勝負 鹿児島マラソン

鹿児島マラソンが、今度の日曜日3月3日に開催されます。第1回から出場し大会を盛り上げる名物ランナーがいます。ことしの大会にかける思いとは?気になるコスチュームは?

鹿児島マラソンの名物ランナーは仙巌園の隣の施設にいます。吉永衛さん(50)です。薩摩切子の製作・販売を手がける薩摩ガラス工芸の支配人で、その魅力を国内外に伝えています。普段はスーツ姿ですが…。

鹿児島マラソンでは毎回、自作のコスチュームで参加する名物ランナーです。ことしのテーマはズバリ「薩摩切子」。仕事だけでなくランナーとしても薩摩切子の魅力を発信したいと意気込む吉永さんに職場の人たちは…。

(職場の人)「切子界を背負って立つスーパースター。普段はスーツで決めているからギャップが大きい。みんな楽しみにしている」

「かっこいい」

(吉永衛さん)「涙が出そう」「プレッシャーもある、去年より面白く、さらに面白く。」

これまで侍や甲冑姿でランナーや沿道で応援する人たちを笑顔にしてきました。

3か月前からつくり始めたという今回のコスチューム。薩摩切子はポリバケツでできています。材料費は本物の切子ほどはかかりませんでしたが…。

(薩摩ガラス工芸 吉永衛支配人)「切子の透明の部分をどう表現しようかと思って、最初は印刷だけで終わっていたが、100均に売っているキラキラシールが、ここだけで50袋、5000円かかっている。(Q.全体の製作費は?)2万円は超えた」

そして、一番のポイントが…。

「応援している人がいっぱいいるし、声援もらったら応えないといけないと。テンション上げ上げになる、毎回」

シューズにも特徴的な切子の模様が…。デザインやペイントを担当したのは、ホンモノの薩摩切子職人です。

(薩摩切子職人 原口拓馬さん)「(Q.靴に切子をデザインするとは?)思わない、初めて(Q.切子を作るのと靴のデザインはどちらが難しい?)こっち(切子)」「まさか靴で取材を受けるとは。もっと真剣に作れば良かった」

仲間たちの声援を力に、多くの人を笑顔にできるのか?!名物ランナー・吉永さんは駆け抜けます。

(吉永衛さん)「30キロ過ぎるときついので、笑顔、とにかく笑顔。必ずゴールします」

※吉永さんの「吉」は「つちよし」