花を身近に…大学生の生花店 子どもたちに花の魅力伝える「花育」
みなさんは「花育」という言葉をご存知でしょうか?花や緑を見たり触れたりして優しい気持ちを育むことを言います。
鹿児島市に、自分で生花店を立ち上げ、若い人たちへの「花育」に取り組む大学生がいます。
鹿児島市にある、障害のある子どもたちの放課後デイサービスにやってきたのは、鹿児島大学農学部3年の衛藤潤弥さん、22歳です。
小学生のころから植物に興味があったという衛藤さん。大学を休学し、去年6月、3年間のアルバイトで貯めたお金で、「花を身近に」をコンセプトにした生花店を学校近くにオープン。店での販売だけでなく、花に触れて優しさや美しさを感じる気持ちを育てる「花育」にも取り組んでいます。
この日は、市内の特別支援学校に通う小学部から高等部の4人とともに、ドライフラワーを使ったキーホルダーを作りました。
使う花は、ロスフラワーという、廃棄される花などを乾燥させたもの。それぞれ好きな花を選んで、紫外線で固まる樹脂を入れたケースに入れて、固めます。最初は緊張していた子どもたちも、完成に近づくにつれて…笑顔。
(参加した坂元優姫さん)「スターチスと2色のカーネーションがとてもきれいで、母親や妹に見せようと思う」
(放課後デイサービススクラム 児玉あかり指導員)「自分が好きなものに気付くことに繋がっていて、すごくうれしい。季節感があることを一緒に作りだしていく手伝いをしてほしい」
(鹿大農学部3年 衛藤潤弥さん)「子どもたちが自由に思うがままに作品を作ってほしいという思い。笑顔で作ってくれて。花の持つ力は人を笑顔にすると花育を通して実感した」
花を身近に、花で笑顔に。衛藤さんの活動は続きます。
衛藤さんは今後、花育育の活動を鹿児島市以外でも行うなど活動を広げていきたいとして、クラウドファンディングを実施するということです。