女性消防士(24)も奮闘あこがれの職業 九州の消防士がロープ救助技術を競う 鹿児島

九州各県の消防士が、ロープを使った救助技術を競う大会が霧島市で開かれました。憧れの仕事だった消防士として日々活動する鹿児島の女性も出場しました。

霧島市で開かれたのは足場が不安定な場所などでロープを使った救助技術を競う大会です。地震などの災害時の人命救助に役立ててもらおうと続けられていて、九州の各県の有志で構成された1チーム5人が、8つの種目にチャレンジします。

(記者)「ほとんどが男性隊員の中、注目は今大会唯一の女性隊員、指宿チームの都田さんです」

鹿児島市出身で、指宿消防署所属の都田亜沙菜さん(24)です。

(指宿消防署 都田亜沙菜さん)「体力では負けているかもしれないけど、リーダーの役割を果たせるように頑張りたい」

中高生の時、特殊部隊で活躍する女性を描いた映画を見て消防士を志した都田さん。消防士歴6年。指宿チームのリーダーとしてほかの隊員に指示を出しながら救助にあたります。

8日はおよそ40メートル下にいる歩けなくなったけが人を救助する想定で救助にあたりました。

(指宿消防署 都田亜沙菜さん)「担架を真横よりも縦で上げる方が簡単だと思って切り替えて上げた。要救助者のケアを一番に考えて救出した」

確かな知識が負傷者の安全な救助につながった瞬間でした。

(指宿チーム)「いざという時にすごく頼りになる。リーダシップがある。みんなの意見を聞くリーダー」

今後も地域の安全を守るために強い思いを胸に日々鍛錬を重ねます。

(指宿消防署 都田亜沙菜さん)「市民に頼ってもらえるような消防士になりたいのはもちろん、女性でも救助現場で活躍できるというのを示していけるような消防士になりたい」

大会は9日まで開かれます。